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皆さんこんにちは!
USUI総業株式会社、更新担当の中西です。
目次
今回は、道路・橋・堤防・ダム・上下水道など、社会インフラを支える「土木工事」と「環境問題」の関係について深掘りしていきます。
「重機を使って大地を掘り返す」「自然環境に影響を与えそう」といったイメージを持たれがちな土木工事ですが、実は現代の現場では**“環境と共存する”ための工夫や技術**が進化しているんです。
土木工事の目的は、人が安全・快適に暮らすための「インフラ基盤」を整えること。
たとえば、
洪水を防ぐための護岸工事
地震対策としての耐震補強
交通の便を良くする道路整備
など、自然災害から人を守り、人と自然の間に境界をつくることが土木の役割です。
しかしその一方で、地形の改変や森林伐採、地下水への影響など、自然環境への負荷がゼロではないのも事実です。
だからこそ今、土木業界では環境と調和する工事=グリーンインフラという考え方が重要になってきています。
土木工事が行われるとき、特に注意しなければならないのが次の3つです。
掘削や盛土によって土壌の層構造が乱れると、水はけや植物の生育に影響が出ることがあります。
⇒ 対策:表土の分別保存と復元技術の活用
現場での濁水排出や流出によって、河川や地下水に影響が出ることも。
⇒ 対策:濁水処理施設や排水フィルターの設置
動物の通り道や魚の産卵場を破壊しないよう、設計段階での工夫が求められます。
⇒ 対策:エコパス(動物の横断路)や魚道の設置
これらの配慮が、環境に負担をかけずに工事を進めるカギになります。
土木工事では、大量のコンクリート・鉄・アスファルトなどを使用しますが、これらは製造過程で多くの二酸化炭素(CO₂)を排出します。
そのため、近年では、
再生骨材入りコンクリートの活用
アスファルトの再生利用(RAP材)
木製土留材など自然素材の利用
といったカーボンフットプリント(CO₂排出量)を減らす資材の導入が進められています。
土木現場では重機・ダンプ・ミキサー車などが稼働し続けるため、排ガスや燃料消費による環境負荷も大きな課題です。
現在では、
アイドリングストップの徹底
低燃費・電動重機の導入
現場発電の再エネ化(太陽光、蓄電池)
など、機械レベルでの環境対策が取り組まれています。
大規模な土木工事では、事前に「環境影響評価(環境アセスメント)」を実施し、計画段階から周辺環境への影響を予測・評価することが義務づけられています。
また、国や自治体もSDGs(持続可能な開発目標)に沿った公共事業を求めており、
土木工事にも次のような目標が求められています:
目標6:安全な水とトイレを世界中に(下水道整備)
目標9:産業と技術革新の基盤を作ろう(インフラ整備)
目標13:気候変動に具体的な対策を(緑地・治水事業)
一昔前までは「開発=環境破壊」とも言われていましたが、今や土木工事は**“守るために造る”エコ社会の一部**として役割を見直されています。
次回は、そんな土木工事が未来に向かってどう進化していくのか? 最新技術や展望を交えて詳しくご紹介します!
次回もお楽しみに!
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